免震住宅は長寿命住宅
スケルトン・インフィル
最近のオフィスビルは、広い空間に間仕切りを置くだけで各部門を分割しているものが多くあります。これは、「スケルトン・インフィル」と呼ばれる構法で、建物を骨格構造部(スケルトン)と設備、間仕切りや内外装の非構造部(インフィル)に分離し、インフィルはその時々の機能的な要請に応じて取り替える方法です。
住宅の場合も、50~100年の機能的耐用年数を得るためには、スケルトン・インフィルの考え方が前提になってきます。
しかし、従来構法による木造住宅では、新耐震基準が導入されて柱や壁が多くなったことにより、可変性が少なくなってきています。ましてや今後、さらに耐震性を向上させようとすれば、ますます可変性は失われていくでしょう。
大空間を採ることができる
免震住宅の場合は、従来の木造住宅に比べてはるかに大空間、大広間を採ることができます。たとえば30~35畳の柱や壁のない大空間も可能です。この大きさのスケルトンにして、各間取りを間仕切り壁などで構成しておけば、必要に応じて間取りを変更できることになります。
さらに免震住宅では、簡単なジャッキアップで免震装置の取り替えも可能です。建て替えのときにも建物の移動が比較的簡単に行えるので、その家に住んだまま、隣接する敷地に新しい住宅を建て、完成後に曳き屋することも可能でしょう。
もちろん従来の非免震住宅にとっての最大の脅威である大地震からも、免震住宅は解放されます。もし住宅の寿命が50~100年になるとすると、中地震はもちろん、大地震に遭遇する確立も飛躍的に高まります。
その意味からも免震住宅こそ真の意味で、高耐久・低価格住宅になるでしょう。