免震住宅のコスト
LCC
一般の非免震住宅に比べて、免震住宅の価格が高いか安いかを見るのに、建設時の初期費用だけでは決められません。その建物の使用期間全体を通しての総出費額(地震ライフサイクルコスト:LCC)を見積もる必要があります。
非免震住宅の場合は、50年間にその地域で起きる地震によって住宅自体と室内の家具・什器・備品が損傷を受けると考えられます。
したがって、大地震に遭遇する確率の高い地域ほど、また什器・備品の額が高いほど、さらに使用期間が長いほど、総修繕費用が高くなります。LCCはそれらを加算したものとなります。
一方、免震住宅の場合は地震による被害は無視できます。そのため、建設時の初期費用が多少高くても、ある期間後には非免震住宅よりLCCが低くなります。
地震保険料と免震コスト
現在、地震保険はあらかじめ火災保険に加入した上で入ることになっています。保険金は被害(全損、半損、一部損)に応じた支払いになります。
現在の平均的な住宅価格2000万円~3000万円、家財が1500万円として3500万円の地震保険に入る場合、10年間で124万2500円、50年間で621万2500円の支払いになります。
ですが免震住宅なら、地震時の周辺の火災による類焼以外は、直接的な被害は考えられず、地震保険に加入する必要はありません。
保険で補われるのは金銭だけで、失ったものが元に戻るわけではありませんが、免震住宅なら、大切なものを守ることができます。