地震への対応
想定外大地震への対応
免震の構造計算を行う場合、今後起こる可能性のある最大地震波を想定して建物に入力し、建物に被害が生じないことを確認します。万一このような想定を超える大地震が発生したときには、一体、建物はどうなるかということも言われてきました。
戸建て免震住宅の場合は、あらかじめそのような事態も起こりえると考え、何らかのストップ機構が働くようになっています。免震ビルの場合は、当該地のボーリング試験を行うとともに、施工全体が注意深く行われており、一般にストップ機構はありません。
長周期地震への対応
そのような想定外地震の中でも、「長周期地震の可能性」は免震構造や超高層ビルにとって悩ましい問題です。これらの建築物はその固有周期を地震波の卓越周期から長周期側に十分に離すことによって、地震波との共振を避けるようにしています。
ただ、地震波の中には卓越周期が3~5秒、または10秒にもなるものがあると言われており、免震構造がそういった地震に遭遇すると、共振によっては建物は1メートルほども動くことになります。
一般に、そのような地震波の長期成分は加速度的にはそれほど大きくないと考えても良さそうですが、問題は1メートルにも及ぶ変位です。戸建て免震住宅では、そのような想定外の出来事に対しても減衰を大きくするのではなく、ストッパーが作動した場合、かなり大きな応答加速度が発生する可能性があります。
しかし、ナイロンリングストッパーを使用すれば、建物にとっても屋内の家具、備品や住む人にとっても一応、安全なレベルに保たれることが証明されています。