免震住宅といえども
液状化する地盤
もともとその土地が液状化しやすかったり、活断層の直上だったりしたら、免震住宅といえども全くの無力です。
地震の揺れによって、水を多く含む砂質地盤が泥水のような状態になることを「液状化現象」といいます。一方、このような液状物の一部が地盤の割れ目から地表に噴出する現象を「噴砂」といい、地面に砂や水の噴出した後が残されます。
液状化の可能性が高いのは、砂質地盤で、かつ地下水が地表面付近まで来ているような地盤です。液状になった砂質地盤は重量物を支持する力が大幅に低下するため、その上に建つ構造物の沈下や傾斜が起こります。
当然のことながら、免震ではこういった現象を防ぐことはできないため、液状化の危険性のある地盤では免震化することのメリットはないといっていいでしょう。
活断層の問題
もうひとつ、活断層の問題があります。大被害をもたらした阪神・淡路大震災も新潟中越地震も、活断層が動いたことによる直下型地震でした。日本中には大小2000箇所もの活断層があります。活断層で地震のおこる周期は非常に長いとされています。
万一、建物の直下の断層で地震が起きたら、免震建物といえども全く無力です。しかし、免震建築が少しでも断層直上から離れていれば、免震の効果を期待することができます。
したがって、この50~100年間に地震の起こる確率が高いとされる活断層帯の直上付近はもとより、ある距離内には免震建築を建てるのは避けたほうが無難です。