免震の心構え
免震装置の維持管理
免震住宅は機能商品であり、常にその機能が発揮できる状態にあることが前提である。ですから、長期間にわたる維持管理が重要となってきます。中でも免震装置自体の管理とクリアランス(建物周辺の空間)の確保に気をつけなければいけません。
免震装置は装置が傾いていたり、錆びていたり、取り付けボルトが緩んでいたり、周りに何か積み上げられていたりすると、設計どおりの動きをしません。特に、電気系統で制御する装置では、常日頃からのメンテナンスに気をつける必要があります。
また床上浸水などがあった場合は、免震装置はもとより、配管・配線などの詳細な点検をすることになります。
クリアランスの確保
クリアランスの確保もきわめて重要です。免震住宅の可動を妨げるもの、例えばブロック塀、物干し台、車庫、樹木、倉庫、プロパンガスボンベなど様々なものを建物のすぐそばに設置するというケースが見られますが、これは良くありません。
免震住宅の場合は、建物の周辺に、建物自体が地震時に水平方向に動く距離と、動いた建物と屋外の固定物の間に挟まれても安全な距離の両方を満たす空間を設ける必要があるのです。
免震建築では人目につくところに、それが免震建築である事を表示することが義務づけられていますが、そこに「クリアランスに注意」と明記する必要があります。また、クリアランスに余裕が無い場所では、そこに長く留まらないようにといった警告ステッカーを貼ることも有効と思われます。