土地の過去を知ること
洪積層
もし、これから宅地を探す場合は、まずはしっかりした地盤の土地を見つけることです。過去の地震を調べてみると、谷や沢を埋め立てた造成地に被害が多い事がわかります。
そこで国土交通省では、造成地がどんな土地だったかがわかる「防災マップ」を作成し、住宅地を購入するときの参考にしてもらおうという計画を始動させることにしたようです。
では、どんな地盤なら安全と言えるのでしょうか。安全なのは1万年から2000万年前に出来上がった固い地盤の洪積層です。山に近い丘陵地や台地に多い地層ですが、現実にはそのままの形では存在していません。
都市の周辺に広がる丘陵地、台地は宅地造成のために削り取られたり、埋め立てられて人工的な地盤に変わってしまっています。都市郊外で見られるひな壇状の住宅地がそれで、山側の斜面を削り取り、谷側に造った擁壁の中に土砂を埋め戻して、平らな土地を造成します。
結果として、ひとつの敷地内に削り取られたあとの固い地盤と、盛り土をした柔らかい地盤が混在します。これは、人工的にわざわざ不同沈下を誘発する地盤を造ったようなものです。
沖積層
他にも沖積層と呼ばれる土地が、軟弱で不安定な地盤です。多くの都市は平らな地形の河口や海沿いに発展してきたので、大半が沖積層の地盤の上に成り立っています。
また、海、川、池、沼、谷などの埋立地は、非常に悪い地盤です。下を水が流れ続け、長い年月をかけて地盤沈下する可能性が高いといえます。あと、付近に水を大量に使う工場がある地域も注意が必要です。地下水の汲み上げで、地盤沈下を招く恐れがあります。
地震に不安を抱かずに生活するためには、良い地盤の土地を見つけることが大切です。