耐震補強の優先順位
現実的な補強を
マンションを購入したときは新築でも、10年、20年と経過した年数に応じた劣化が現れます。そのため、耐震性確保を専門家に依頼することになるのですが、マンションの耐震診断は予備診断から三次診断と物件の規模や条件によっては数百万の費用がかかります。
そこで、費用が高いからとか、理想的な耐震補強でないからと諦めず、現実的な補強をしていきましょう。例えば精密な耐震診断に割く費用を、弱い個所に優先順位をつけて、できる部分から重点的に補強する費用に充てればいいのです。何もしないよりは、はるかにいいと言えるでしょう。
優先順位をつける
補強工事についても、「期待する強度」のレベルを調整すれば、おのずとかかる費用も調整されます。優先順位としては、
1、 損壊・倒壊を防ぎ人名を守る
2、 安全な避難、退避を確保する
3、 給排水、ガス、電気などの館内インフラにダメージを出さない
4、 資産価値を守る。復旧費用を極少に」抑える
こうした優先順位のもと、可能な対策を検討すればいいのです。また、新工法も開発されています。
これまでピロティの独立柱の補強は鋼板巻きが主流でしたが、高強度樹脂製のベルトを巻きつけて強度アップを図る工法ではそれまでの費用の半分から3分の1程度の費用で補強が可能になりました。
ただ、こうして費用面で耐震補強の現実味が出てきても、「まだ起きてない地震のためにお金を出したくない」と言う人を説得するという問題が残っています。こればっかりは、耐震の必要性を理解している人が熱心に語りかけていくしかありません。